外国人教育に最適|動画マニュアルに英語字幕や翻訳を表示する方法

日本企業の海外進出やグローバル化が進む中で、マニュアル動画を導入している企業の中には、マニュアル動画に英語の字幕や音声が必要になることが増えました。

すでに制作済みのマニュアル動画に英語の字幕や音声を加えられれば、言語ごとにマニュアル動画を用意しなくて良いでしょう。この記事では、マニュアル動画に英語の字幕・音声を入れる方法をお伝えします。マニュアル動画の多言語化に興味があるのなら、ぜひ参考にしてください。

目次

マニュアル動画を英語に翻訳する重要性

現在は日本で働く外国人が増えたことから、日本国内であってもさまざまな国の人と仕事をする機会があり、日本語のマニュアルだけでは対応できないことが多くなりました。

マニュアルも多言語化を考えなくてはいけないのですが、複数の言語を扱うのは簡単なことではありません。

しかし、母国語ではなくても英語を公用語・準公用語と定めている国は、世界に50カ国以上あるため、英語のマニュアル動画を用意するだけで多くの国の方に教育が進められるようになるでしょう。

外国人スタッフは年々増加傾向にありますので、マニュアル動画の英語翻訳は、早い段階で取り組む必要があるのです。

マニュアル動画に英語の字幕を入れる方法

マニュアル動画に英語の字幕を入れる方法は、大きく分けると自分で行う方法と外注する方法の2種類に分かれます。それぞれの方法について説明しましょう。

1 音声をテキスト化して自分で英語字幕を作る

動画の音声を自動でテキスト化し、そのテキストをWebの翻訳サイトを利用して英語にします。こちらで紹介するツールは全て無料で利用出来るものになっています。

【①動画をテキスト化する】
動画の音声を自動でテキスト変換するソフトVrewnなどを活用し、まずは動画の音声を日本語でテキスト化し、字幕を作成します。
テキストが実際の音声と違ってしまうこともあるので、内容を確認して修正を加えながら進めましょう。

【②テキストを英語にする】
完成した日本語の字幕をGoogle翻訳などのWeb翻訳サイトを使用して英語に変えていきます。
内容によっては翻訳結果が思い通りのニュアンスに仕上がらないこともあるため、可能であれば英語が堪能な方に見直してもらうと良いです。

2 YouTubeの自動翻訳機能を使って自分で英語字幕を作る

マニュアル動画がYoutube上にある場合や、YouTubeを使った閲覧が可能な時には、YouTubeに搭載されている自動翻訳機能を活用するという手もあります。こちらも無料で利用できます。

YouTubeの機能を使えば、自動的に日本語の音声の動画に英語字幕をつけることが可能であるため非常に便利なのですが、その字幕はYouTube上でしか閲覧出来ません。

また、YouTubeを使ったマニュアル視聴には、広告が表示されてしまったり、公開設定を誤って世界に配信してしまったりするなどの問題点がありますので、よく注意してください。

3 翻訳会社に依頼する

自分で英語の字幕を作成する方法、YouTubeの自動翻訳機能を使用する方法をお伝えいたしましたが、どちらの場合も機械による翻訳なので、伝わりやすい英語に仕上がらない恐れがあります。

英語を得意とする方がしっかりとした見直しや修正を行わなくてはいけなくなり、多くの労力がかかります。

そのため、自分で英語の字幕を作成する労力をかけずに、翻訳会社に英語字幕を依頼する企業も多いです。

動画の長さや内容によってその費用は変わりますが、約3万円〜10万円程度で英語字幕の作成を外注出来るでしょう。

ただし、マニュアル動画の英語字幕を外注した場合は、その後仕様変更などが発生した時に再度修正依頼を出さなくてはいけません。マニュアルの変更が頻繁にある企業では、多くの費用が必要となるでしょう。

マニュアル動画に英語の音声を入れる方法

マニュアル動画に英語の音声を入れたい場合には、使用しているパソコンのOSによって使うべきソフトが変わります。

ただし、どちらの場合にも最初に吹き替え音声データが必要ですので、下記のような方法で手に入れておきましょう。

【英語音声データを取得する方法】
・英語が話せる人にアフレコしてもらう
・翻訳ソフトやサイトの読み上げ機能を利用する
・翻訳会社に音声データの作成を依頼する(有料)

今回紹介する英語音声の追加方法は無料で行うものですが、翻訳会社の音声データは取得時に費用が発生します。

1 Windowsの場合

Windowsに初めから用意されているソフトである「Windowsフォト」を使って、用意しておいた英語の音声データをマニュアル動画に加えてきます。

【①日本語音声を削除する】
Windowsフォトを開き、マニュアル動画を新しいビデオプロジェクトとして開きます。
マニュアル動画をストーリーボードに配置して、動画内の音声ボリュームを0に下げてください。
画質を選択してエクスポートすれば、日本語音声がカットされたマニュアル動画が出来上がります。【②英語の音声データを入れる】
先程の音声を削除したマニュアル動画を開き「BGM」を選択します。
音楽の選択画面が開くので、用意しておいた音声データを選び、全体の音量を調整しましょう。
画質を選択してエクスポートを押せば、英語音声が含まれたマニュアル動画の完成です。

2 Macの場合

Macの場合には、iMovieというアプリを使ってマニュアル動画の日本語音声を消し、英語の音声データを加えていきます。

ちなみにこの方法は、iPhoneやiPadでも活用出来るためパソコンがなくても動画の編集が可能です。

【①日本語音声を削除する】
iMovieを開き、マニュアル動画を新規プロジェクトとして開きます。
タイムライン上で、動画の画像部分と別にある音声部分をクリックしてから、音量を0にします。
その状態でビデオを保存すれば、音声のない動画に仕上がります。【②英語の音声データを入れる】
先程の音声を削除したマニュアル動画を開きツールから「オーディオ」を選ぶと、音楽の選択画面が開くので、用意しておいた音声データを選びましょう。
全体の音量やスタートラインを設定して保存すれば、英語音声が含まれたマニュアル動画の完成です。

英語以外の言語への対応も重要な課題

英語への翻訳が重要であることをお伝えいたしましたが、日本で働く外国人向けのマニュアルではなく、海外に設立した拠点で働く外国人に教育を進めたい時には、その国の母国語に翻訳したマニュアル動画が必要です。

なぜなら、ビジネスの場で必要な英語を話せるとしても、多くの方は母国語の方が理解しやすいと感じているためです。

つまり、母国語でないマニュアル動画では、スタッフの理解が十分に得られない恐れがあるということです。

そのため、マニュアル動画は必要に応じて多言語化をしていくというスタンスを持っておくべきでしょう。見る人が自由にマニュアル動画の言語を選べる状態が理想的です。

まとめ

マニュアル動画に英語の字幕と音声を入れる方法を分かりやすく説明しました。

外国人スタッフの教育が思うように進まない時には、業務への知識が不足してしまっている可能性があります。さまざまな国の外国人スタッフにも理解してもらいやすい英語のマニュアル動画を用意して、お互いに働きやすい環境を整えましょう。

また、マニュアルツールによっては、自動翻訳の機能や英語以外の言語への翻訳機能を兼ね備えているものもあります。英語や多言語への翻訳が必要な場合は、マニュアルの作成や管理に特化したツールの導入も検討すると良いでしょう。

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