営業力に差がつく!プレゼンの基本構成とテクニック|すぐに使えるフォーマットを紹介

プレゼンの語源はPresent「プレゼント」から来ていることから分かるように、プレゼンは聞き手に対して自分が提案をプレゼントするという意味を持っています。

つまりプレゼンはプレゼンをする本人ではなく、プレゼンを受ける相手がメリットの得られるものではなくてはいけないと考えるべきでしょう。

この記事では良いプレゼンの基本構成や、分かりやすいプレゼンにおすすめのフォーマットを紹介します。初めてプレゼンを行う方やプレゼンが苦手だと感じている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

良いプレゼンとは?

冒頭でお伝えしたように、プレゼンは聞き手にとってメリットが感じられるものでなくてはいけないため「内容が分かりにくい」「ダラダラと長い」ようなプレゼンは良いプレゼンとは言えません。良いプレゼンは、内容が簡潔で分かりやすく無駄のない構成になっているのです。

良いプレゼンに必ず含まれている要素は次のようなものです。

・資料がシンプルで分かりやすい
・伝えたいことがまとまっていて、聞き手に伝わりやすい
・聞き手の立場や視点を考慮した伝え方が出来ている

これらの要素が一つでも欠けていると、伝えるべきことが相手に理解されにくいものになります。

プレゼンの基本構成

プレゼンには定められた構成はありませんが、基本的な構成を守ったプレゼンの方が聞き手に伝わりやすいでしょう。アレンジを加えるのも良いですが、基本構成は知っておくと良いでしょう。

1 序論(イントロダクション)

プレゼンのテーマを簡潔に伝えて、スムーズにプレゼンが始められるようにします。ここで聞き手の興味を引ければ、プレゼンを最後まで集中して聞いてもらえるでしょう。

プレゼンが長時間に及ぶ場合には、目次を先に紹介しておくのも良いです。

2 本論(ボディ)

プレゼンで最も伝えるべきことを簡潔にまとめます。自社の商材を提案するBtoB営業時のプレゼンであれば、商材の特徴だけでなく他社商材に比べてどのようなメリットがあるのかをデータやグラフなどを用いて説明しましょう。

提案先と同じ業界の導入事例を使えば、説得力のあるプレゼンになります。

3 結論(クロージング)

プレゼンの締めくくりとしてプレゼンの重要部分を簡潔にまとめて伝えます。序論と本論を組み合わせてプレゼンを行う理由やポイントを振り返りましょう。

結論によって、聞き手のプレゼンの理解度をより高いものにします。

プレゼンの構成作りに使えるフォーマット

プレゼンの基本構成は序論→本論→結論という非常にシンプルなものでしたが、プレゼン内容やプレゼンシーンに合わせてフォーマットを活用するという手段があります。

これらのフォーマットを使えば、スムーズにプレゼンが進められるのです。ここでは代表的なプレゼンのフォーマットを3つ紹介しましょう。

PREP法(プレップ法)

PREP法とは、プレゼンはもちろん文書作成や面接などのビジネスシーンでよく活用されるフォーマットです。結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の頭文字を取っており、この枠組みに沿って話を進めることで効果的に情報を伝えられます。

①結論(Point)

プレゼン冒頭のタイミングで、プレゼンの要点をまとめます。これから何を話すのかを相手にはっきり伝えておきましょう。

②理由(Reason)

営業担当がBtoBでプレゼンをする場合は、商材を顧客に勧める理由を伝えます。営業活動では、顧客企業が抱えている課題の解決策として商材を進める流れが一般的です。

③具体例(Example)

プレゼン内容を説得力のあるものにするために、導入事例などを用いて商材導入によって得られる効果を伝えます。専門的な知識を持っていない相手にも伝わりやすいように配慮し、専門用語や社内用語の利用は避けましょう。グラフや画像などを使うと、より伝わりやすくなります。導入事例を紹介する場合には、プレゼン先の企業と同じ業界であることはもちろん、事業規模も同等の事例を選ぶと良いです。

④結論(Point)

最後に、最初に伝えた結論を繰り返します。結論を2回伝えることで、相手にメッセージが残りやすくなるでしょう。同じ結論だとしても最初の説明と最後の説明では、相手に与える印象が大きく変わります。

DESC法(デスク法)

デスク法とは、描写する(Describe)、説明する(Explain)、提案する(Specify)、選択する(Choose)の4つの頭文字を取ったものであり、攻撃的・受身的・作為的でないコミュニケーションスタイルで、相手を尊重しながら自己主張出来るフォーマットです。

特に、課題解決のプレゼンに使いやすいため、課題解決型の営業や改善提案に向いているでしょう。

①描写する(Describe)

相手の行動や解決しようとする問題の状況を客観的に描写します。描写の段階では客観的な視点に重点を置き、自分の感情や思い込みを含めないことが大切です。BtoBのプレゼンでは、顧客の抱えている課題を、業界的な視点や社会的な視点から伝える場合が多いでしょう。

②説明する(Explain)

Describeで明らかにした事実や状況に対して主観的な意見を述べます。「Explain」ではなくExpress(表現する)・Empathize(共感する)が当てはまる場合もあり、聞き手の立場に立って思いやりのある主張をすることが大切です。
顧客の抱えている課題に適切な対応をしない場合に起こり得る問題を、顧客の気分を害さず分かりやすく説明すれば、提案に進みやすくなるでしょう。

③提案する(Specify)

顧客の抱える課題の解決策として商材の提案を行います。商材提案だけでなく、商材導入のメリットが伝わりやすいようにしてください。

④選択する(Choose)

顧客が商材を導入した上で得られる効果を実例を用いて明確に伝えます。

SDS法(エスディーエス法)

SDS法は、要点(summary)、詳細(Details)、要点(Summary)の順で話を組み立てるフォーマットで、結論を最初と最後に伝えるという点がPREP法に似ています。この二つの違いは、PREP法は結論部分が最も重要であるのに対して、SDS法が詳細に重点を置いているという点です。

特にどちらを利用するべきという決まりはありませんので、自分が活用しやすいと感じたものを選ぶと良いでしょう。

①要点(summary)

プレゼンの最初に伝えたいポイントを話します。PREP法と同じように、このタイミングで顧客の興味を引けるようにしましょう。

②詳細(Details)

プレゼンの本編に当たる部分であり、BtoB営業の場合は商材の提案を進めましょう。最初に要点を伝えているため、スムーズに話が進められます。

③要点(Summary)

最後にプレゼンの要点をまとめます。最初に伝えたプレゼントポイントと重複する部分ですが、言い回しや表現方法を変えてより説得力のある締めくくりにしましょう。

まとめ

プレゼンは提案を聞き手に分かりやすく伝えるために行うものであり、提案が採用されるかどうかはプレゼンの質にかかっていると言えます。この記事で紹介したプレゼンの基本的な構成やプレゼンの内容に合ったフォーマットを活用すれば、伝えるべきことが聞き手に理解されやすくなるでしょう。自社の扱う商材や、プレゼンシーンに合わせて、最適なプレゼンが行えるようにしてください。

また、プレゼンの成功にはプレゼン資料も重要な要素です。特にBtoB営業では、顧客の社内での検討や決裁に利用されるのはプレゼン資料だからです。資料の管理や共有が簡単に行えるツールもありますので、優れたプレゼン資料が営業部門内で活用できるようにするといいでしょう。

 

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