自社サイトに顧客が使いやすいフォームが設置されていると、顧客は気軽に企業との接点を作れるようになります。
ふと疑問に感じたことも、公式サイトに問い合わせフォームがあるかないかで、問い合わせに至るかが決まるのです。また、さまざまな種類のフォームを活用すれば、セミナー申し込みやアンケート調査も簡単に行えます。
今回の記事では、無料でフォームが作成可能なツールTypeform(タイプフォーム)の特徴や使い方について、画像付きで詳しくまとめました。これからステップ形式でのフォームを作成したいと考えているのなら、是非ご参考ください。
Typeform(タイプフォーム)とは
Typeformとは、デザイン性とユーザー目線の操作性に優れたフォームが簡単に作成出来る無料ツールです。
スペインに本社のあるTypeform社が運営しているため、フォーム作成画面や公式サイトが英語またはスペイン語表記という注意点はありますが、フォーム作成だけでなく集計までを無料で行えることから、海外はもちろん日本でも多くの企業で活用されています。
Typeformを導入すればプログラミングの知識がなくても、気軽にフォームを作成することが出来ます。
Typeformの特徴
無料で利用出来るフォーム作成ツールの場合、作成可能なフォームの数が1個~数個に制限されていることが多いですが、Typeformは10個ものフォームが無料アカウントで作ることが出来ます。
また、テンプレートが豊富で、サイトのイメージに合ったデザイン性の高いフォームが作成出来る点が評価されています。他にも、テキストではなく画像を使った選択肢や質問も指定可能であるという特徴があります。
質問への回答方法として、一問一答方式での回答が出来る点もTypeformの特徴の1つです。他のフォームツールでは、画面上に回答の入力が必要な質問項目が全て表示されていることが多いですが、Typeformでは一問ずつ質問が表示され、それに1つずつ回答していくことが可能です。
Typeformでアンケートフォームを作成する手順
ここからは、Typeformを使ってアンケートフォームを作成する手順を画像付きで詳しく説明します。
手順1 アカウントを作成する
まずはTypeformのアカウントを作るために、公式サイトから「Get started- It’s free」をクリックします。
登録画面では、登録方法の確認があります。好きなものを選択可能ですが、今回はメールアドレスを使って登録を進めます。
次の画面で、メールアドレス・パスワードを入力してから、規約の同意にチェックを入れて「Create my free account」を押してください。
メールが送信されたという画面が表示されたら、入力したメールアドレスのメールボックスを確認してください。
届いたメールから「Active my account」をクリックしてアカウントを有効にします。
手順2 詳細情報を入力する
アカウントを有効化すると、すぐに詳細情報の入力画面が開きます。最初に自分の氏名を入力してください。
次に、フォームの作成に慣れているかどうかの質問があります。初めてTypeformを利用する方は「A」の選択肢を選ぶと良いです。
Typeformを使って、どのようなフォームを作るのかの質問です。選択肢によって作成可能なフォームが変わるようなことはないので、あまり深く考えずに選択を進めてください。
このように質問に回答していくと、数分で詳細登録が完了します。
手順3 新規フォームを作る
次に、新規フォームを作っていきます。Typeformには非常に多くのテンプレートが用意されていますが、今回はテンプレートを使わずに、一からフォームを作ってみましょう。
左側にある「Start from scratch」を選びます。
フォームのタイトルを入力します。後からも編集可能ですので、分かりやすい名前をつけておきます。
新規フォームが開きました。
初めから2つの項目が設定されていますが、今回は項目の設置方法を説明するために、用意されたものを使わずに解説を進めます。
手順4 トップページを用意する
アンケートのトップページは必須項目ではありませんが、トップページがあればより質の高いアンケートフォームに仕上がります。
トップページを作成するためには、サイドバーから「Welcome Screen」を選択してください。
フォームのタイトルや説明を入力します。
「Image」の「Add」を使えば、アンケートのトップページに画像を貼り付けることも出来ます。あああ
手順5 項目を作成する
トップページが完成したら、項目を作っていきます。ここでは下記のような項目を設定してみましょう。
項目はその他にも多くの種類が用意されています。
・性別やアンケートなどの選択肢:Multiple Choice
・満足度調査などのスコア評価:Opinion Scale
名前などの短いテキスト入力(Short Text)
名前を入力してもらうには「Sort Text」が有効です。サイドメニューの「+」ボタンを押して「Sort Text」をクリックしてください。この手順は、他の項目を設置する際にも同じ流れになります。
質問内容を入力します。
右のサイドバーでは必須項目化や文字数制限をかける設定も行えます。
性別やアンケートなどの選択肢(Multiple Choice)
「Multiple Choice」を使えば、用意した選択肢の中から、一つまたは複数の選択肢をユーザーに選んでもらえるようになります。
先ほどと同じように、サイドメニューの「+」を押してから「Multiple Choice」を選びます。
質問を入力して、選択肢の内容も作ってください。「Add choice」をクリックすると、選択肢自体を増やせます。
「Multiple Choice」では、複数選択の可否設定やランダム表示の設定が行えます。
また、選択肢の並びを縦横で変更することも可能です。あああ
満足度調査などのスコア評価(Opinion Scale)
スコア表示は満足度調査をしたい時などに便利な項目です。サイドメニューから「Opinion Scale」を選んでください。
質問・説明を記載します。右のサイドバーを使えば、スコアの数値やスコアごとの説明も設定出来ます。
手順6 プレビューを確認する
フォームが完成したら、プレビュー画像で仕上がりや動作の確認をしてみましょう。右上にある目のアイコンをクリックします。
プレビュー画像は、デスクトップ・モバイルの両方の画面を確認出来ます。
手順7 アンケートを公開する
作成したフォームは初期設定で非公開になっています。
非公開のフォームを公開する際には「Pablish」をクリックして「Pablished」に変えてください。
アンケートフォームを公開にしたら、「Shere」を選択して公開方法を決めていきます。
公開方法には、アンケートページのURL、Webページへの埋め込み、SNSなどが選択可能なので、用途に合わせた方法を選びます。
完成したサンプルで作成したアンケートフォームは次の通りです。
動作確認をしてから、実際に稼働させてください。
アンケートの集計結果を確認する方法
Typeformで作成したフォームに入力された回答内容は、「Results」で確認出来ます。
有料版ではより多くの解析が可能ですが、無料版でも次のような内容が集計されています。
このように、アンケートの集計結果やアクセス数などがリアルタイムで見られるため、すぐに対策やアンケート集計後の施策を検討出来ます。
Typeformの料金
Typeformには月額払いと年額払いの2種類があります。無料プランも用意されているので、シンプルなアンケートやお問い合わせフォームを無料で作成できます。
・無料プラン
・ベーシックプラン:月額29ドル(1ユーザー・月間100レスポンス)
・プラスプラン:月額59ドル(3ユーザー・月間1000レスポンス)
・ビジネスプラン:月額99ドル(5ユーザー・月間10000レスポンス)
※2022年9月現在の価格表です
まとめ
Typeformは無料で使用可能なフォーム作成ツールです。Typeformを使えば、プログラミングなど特別な知識がなくても、短時間で優れたフォームが作れます。顧客との接点を増やすためにも、自社サイトにフォームを設置しましょう。
しかし、Typeform以外にフォーム作成ツールは多くあるため、どのツールを使おうか迷うこともあるでしょう。その場合は、必要なフォーム数、費用などの条件を整理し、無料プランなどで実際の使用感を確かめてみるといいでしょう。集計機能の使いやすさ、問い合わせ管理や顧客管理機能の必要性など、実際に使うことで見えてくることもあります。自社に最適なツールを探してください。
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