企画書作成のポイント|種類・書き方、テンプレートも紹介

いきなり 「○○の企画書を作っておいて」と言われてすんなりと「はい」と言える人はいったいどれほどいるでしょうか。
まず企画書というものがどういった目的で、誰をターゲットに作られるものなのか、まずは知っておく必要があるでしょう。
ここで企画書とは何かを知り、企画書作成のポイントを押さえていきましょう。

目次

企画書と提案書の違い

企画書とは

企画書は簡単に言うと「新しいアイデアや提案をまとめた資料」のことを言います。
企画書は主に社内で使われる資料で、新商品の開発や新規プロジェクトを行う際に手始めに作成する資料になるでしょう。
企画書を作成することで、他の従業員に対して新商品やプロジェクトを明確にイメージしてもらうことができます。企画書の説得力を上げるためには、文字だけでなく画像や根拠となるデータなどを添付すると良いでしょう。

提案書とは

企画書に似た書類に「提案書」がありますが、これは主に顧客に提示される書類を指します。
提案書を作成する際に最も気をつけなければならない点は、顧客が抱える問題や悩みを解決するためのアイデアを具体的に提示するということです。
自社の商品やサービスの紹介にとどまらず、それらを利用することによって顧客が抱える問題をいかにして解決できるのかを明確にする必要があります。

このように、同じようにアイデアや提案をまとめた資料という共通点がありますが、提案する先が異なることや資料を提出した後の目的が異なります。

企画書作成のポイント

では実際に企画書を作成する場合に押さえておきたいポイントをみていきましょう!

ポイント1 6W2Hをはっきりさせる

良い企画書には6W(誰が (who)、何を (what)、誰に (whom)、いつ (when)、どこで (where)、なぜ (why))2H(どのように (how)、いくらで ((how much))が明確に記載されています。
この中のどれか1つで抜けてしまうと、提案を受ける側が企画の具体的なイメージができなくなってしまいます。
まずは6W2Hを明確にしてから企画書の作成を進めると良いでしょう。具体的には次のように内容を決めていきます。

① Who:この企画は誰が行うのか
② What:どういった企画内容なのか、どういったサービスなのか
③ Whom:誰をターゲットにするのか
④ When:いつ企画を実施するのか
⑤ Where:どこでこの企画を実施するのか
⑥ Why:なぜこの企画を実施する必要があるのか
⑦ How:どのような方法で実施するのか
⑧ How much:いくらぐらいの資金を必要とするのか

⑥Whyでは、抱えている問題点と、外部環境(市場の動向など)や内部環境(社内のリソースなど)との因果関係の整理もしておくと良いでしょう。
また、⑧How muchでは、必要な金額の他にも、回収できる目処なども併せて検討し、記載しておく方が説得力が増します。

ポイント2 共感を得ることができる内容にする

どんなに良い商品やプロジェクトが浮かんできたとしても、共感を得ることができなければ採用まで行き着かない可能性があります。
そのため、問題や課題を明確にして企画に取り組む必要性を理解してもらえる内容にする必要があります。
問題などを把握するためには根拠あるデータや具体的な事例などを利用するとよいでしょう。併せて、客観的で説得力のあるプレゼンを行うために分析ツールを利用するなどして分析内容も盛り込みましょう。

ポイント3 成果やメリットを提示する

共感を求める内容にできたら、次は企画書の内容を実現することで市場や会社にどのような変化が生まれるか、どのような成果があるのかなどを提示することができる内容にしましょう。
会社にもたらすメリットを強調し、成功のイメージを持ってもらうことが大切です。

企画書の構成

企画書を作成する際にはまず、構成を考えます。
特に定められた書式やフォーマットがない場合は、まずは記載する内容を紙に書き出したり、付箋を作って並べ替えてみたり、パソコンに打ち込んでみたりして構成を考えていきましょう。
例えば、次のような構成を考えます。

1.タイトル(企画の内容。「○○販売促進キャンペーン」など)
2.目次
3.目的と背景、提案理由
4.提案内容(提案する商品やサービスの概要や課題の解決策など)
5.対象(企画の具体的なターゲットの年齢や居住する地域、特性など)
6.目標(企画を行うことによってもたらす目標数値など)
7.スケジュール(企画遂行のための具体的なスケジュール)
8.参考資料(調査結果や参考文献、参考URLなど)

構成ができたら、次は実際に企画書を作成していきます。
作成に利用されるツールとして、パワーポイントやワードがあります。また、作成方法として企画書を1枚にまとめる方法があります。
これらの作成方法をご紹介していきます。

パワーポイントを使った企画書の書き方・テンプレート

データを図解やグラフ、イラストで提案したい場合は、パワーポイントがおすすめです。

パワーポイントには豊富なテンプレートがあります。
テンプレートに従って分析結果やデータ推移などを記載していけば、デザインが統一されますし、項目がわかりやすくなります。また、漏れの無い内容に仕上げることができるでしょう。文字や写真を挿入する場所が決まっているため、入力しやすいこともパワーポイントの特徴です。
パワーポイントでの企画書はどちらかというと視覚に訴えるようなものとなりますので、印刷には適さない場合があります。

次の画像はパワーポイントを利用して作成することができる企画書テンプレートの一例です。このように文字や画像を挿入するだけで簡単に企画書を作成することができるようになっているのです。

1枚で構成された企画書の書き方・テンプレート

企画を簡潔に伝えるために、企画書を1枚にまとめる「ワンシート企画書」をご紹介します。
ワンシート企画書では、盛り込みたい内容の全てを1枚にまとめるため、文字量が多くなりすぎないようにポイントを押さえて記載していくことが重要です。

こちらはMISOCAというクラウド型請求書管理サービスのサイトで無料配布されているテンプレートです。ワード用・エクセル用が用意されているため、自分が使いやすい方を選ぶと良いでしょう。
決まった書式などが無い場合は、こういったテンプレートを参考にしながら作成を進めるとスムーズに作成を進められるのではないでしょうか。

ワードを使った企画書の書き方・テンプレート

ワードにもテンプレートが用意されていますので、テンプレートに沿って入力していけば書式やデザインが統一されて見やすい内容となるでしょう。
企画内容を直接説明をするのではなく、印刷したものを郵送する場合はワードの利用がおすすめです。

こちらはワードのテンプレートの一例ですが、かなり詳細に作り込まれているためテンプレートに沿って作成するだけで充分な内容になるでしょう。

なお、このテンプレートには費用見積もりの際に利用する表も用意されているため、必要資金の入力も行えますので見落としも少なくなるのではないでしょうか。

まとめ

企画書の作成ポイントや具体的な作成の進め方ががおわかりいただけたかと思います。
企画書を作成する際は、解説したポイントをしっかりと押さえ、テンプレートも上手に活用し、採用される企画書を作成していきましょう。

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